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教育トピック

ファザーリング

 前々回は「マザーリング」についてご紹介しました。マザーリングとは母親と子どものスキンシップが上手にとれていると、子どもは健やかに育っていきますよ、といった要旨でしたね。
今回は、父親にスポットをあててみました。「ファザーリング」という言葉があります。この言葉の持つ意味は一言で言うならば、「父親であることを楽しみましょうという生き方」のことです。子育ては母親だけのものでなく、また、義務感で育てるのではなく、父親も楽しみながら子どもを育て、あわせて、自分も成長しようという考え方です。

 このファザーリングの考え方は、近年急速に広がりつつあります。夜遅く、休日もろくに取れない企業戦士と呼ばれる猛烈サラリーマンが素晴らしいという考え方は終焉を迎えています。近年は、子育ては父親と母親がお互いに協力しあって、楽しく育てるという気運が定着しつつあります。とはいえ、まだまだ周囲の環境は十分整っているとはいえませんが・・・

 その中で、全国にファザーリングの組織があちこち出来てきて、こういった考え方の普及に努めています。この考えは、子どもにとって、まさに有意義な子育ての環境と言えましょう。

 ファザーリングをすすめている特定非営利法人「ファザーリングジャパン」の代表の安藤さんは、子どもの笑顔が少ないのは、家庭の両親の笑顔が少ないことも影響していると考え、「家庭に笑顔」をスローガンに、笑っている父親や母親を増やそうという運動を展開しています。

 この大事な幼児期に少しでも、父親、母親の笑顔を増やし、明るい家庭で子育てを、という願いでしょう。前回のマザーリング、今回のファザーリングが両輪になって子育てが進むといいですね。

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