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教育トピック

SIDS

 お子さんがすでに3〜5歳児の幼児となっている方は関心が薄いかもしれませんが、妊娠中の方や乳児(1歳未満)をお持ちの方はご一読ください。このSIDS(sudden infant death syndrome)は乳幼児突然死症候群と呼ばれるものです。おもに1歳未満の健康な子どもが何の前触れもなく睡眠中に突然死亡してしまうのです。

 妊娠してからほぼ10か月、母胎をいたわりながら出生を待ちわびていた母親や父親は、ようやく授かった我が子が何の予兆もなく、突然亡くなってしまうのですから、その悲しみは想像を絶するものがあります。何でそうなるのでしょうか。

 その原因はいまだに特定されていません。ただ、何らかの影響があると言われているものが、大きくいって3つほどあげられています。

  • その一つが、赤ちゃんのうつぶせ寝です。赤ちゃんをうつぶせに寝かせていると、起こりやすいと言われています。ですから、極力、あおむけに寝るように親が配慮をすることが大事になります。保育園で子どもたちが午睡をするときは、ほとんどの保育園は、1歳児まで、うつぶせ寝を直したり、呼吸チェックをしたりしながら、SIDSチェック表の記録をとっています。
  • 妊娠中の喫煙も何らかの影響があると言われています。また、最近は受動喫煙の影響も問題になっています。
  • 母乳でない人工ミルクも影響があると言われていますが、確たる根拠はありません。

 以上の要素が言われています。そして厚生労働省もこの乳幼児突然死症候群について、一般の母親に知らせるようにしています。ただ、以上の3つがSIDSの直接原因ではないことも明言しています。あくまでも影響があるという表現にとどまっています。

 リスク回避の心がけとして子育て習慣を見直す必要はありつつも、あまりに心配しすぎて、のびのびとした子育てを忘れてしまわないように、ということなのですね。

 

池澤 純二

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