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教育トピック

預かり保育

 一般的には、幼稚園は保育時間が短く、保育園は長時間の保育という認識でしょう。ですから、働きに出ない親がいる場合は幼稚園、両親とも働いている場合は保育園に子どもを預けるのが普通でした。ところが昨今は、幼稚園に通わせる親も、短時間のパートをしたり、自宅などで仕事をしたりしているケースが少なくありません。

 そこで、幼稚園でも、課外に子どもを預かる施設が多くなりました。現在は9割近くの私立幼稚園で、通常、夕方の5時ころまで子どもを預かって保育をします。この制度は、少子化に悩む幼稚園にとって保護者の利便性を考えれば、積極的にすすめていかざるをえません。そのことから、こういった保育形態を預かり保育と呼んでいます。

 この預かり保育は当初、単に、子どもを預かるという形で、その時間帯はビデオを見せたりして自由に過ごさせていました。つまり、園からの積極的指導という形はとっていませんでした。しかし、預かり保育を利用する親が急増してからは、行政のほうからも、単に預かるということではなく、計画的に保育を考え、通常の指導計画とリンクさせた保育計画を立てて活動するようにと、園に対して指導が入りました。

 具体的にいえば、「幼稚園教育要領」(幼稚園がなすべき教育についての記述)に、「〜教育課程に係る教育時間終了後に希望する者を対象に行う教育活動について、学校教育法第22条及び第23条並びにこの章の第1に示す幼稚園教育の基本を踏まえて実施すること・・・」という文言が記載されています。つまり、単に放任しているのではなく、きちんとした保育を行っていくことがうたわれているのです。

 この預かり保育は、働く親にとって、とてもありがたい支援です。一方、親の就労は小学校へ入ってからも継続していますので、卒園後の学童保育にも関心が高まってきています。家庭の子育て環境の変化は、今後も保育・教育現場に大きく影響を与えていきそうですね。

池澤 純二

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