子育て情報
子どものスポーツ、親のかかわり方は?
お子様は、何かスポーツに参加されていますか? 園児さんくらいの年齢ですとサッカーや水泳、体操、チアダンスやクラシックバレエなどが人気でしょうか? 小さな体で一生懸命スポーツに打ち込む子どもたちの姿は本当にかわいく、思わず応援にも熱が入ることと思います。
しかし、あくまでもプレーヤーズファースト。スポーツではプレーをしている子どもたちが主役です。主役である子どもたちが楽しく、気持ちよくプレーできる応援を心がけてくださいね。親がああでもない、こうでもない、と指示を出したり、ミスをなじったり、どなったりすることは厳禁です。スポーツペアレンツ(スポーツをする子どもを持つ親のことをこう呼びます)はどんなときも、子どもたちにとって最高の温かいサポーターでいてください。
これから活動量がどんどん増えていく子どもたち。プレーや動きにもキレが出てきて、親としては見ていてもおもしろいですね。「おっ!」と驚くプレー姿を見せてくれる子もいれば、動きがまどろっこしく、「もう、何やってんの!」と感じさせてしまう子もいると思います。
ですが、子どもたちはまだまだ成長段階。もっともっと!を求めるあまり、幼児期に1つのスポーツばかりさせたり、勝敗にこだわりすぎるのは好ましくありません。
人間の身体の発達過程を示したスキャモンのグラフをご存知でしょうか? 人間の誕生から成長期までの発育量を示したグラフなのですが、そちらを参考にすると、幼児期は特に神経系の発達がぐんと伸びる時期です。つまり、この時期にいろいろな神経を刺激してあげる(さまざまな動きをする)ことが大切だ、ということです。
筋力や持久力が伸びるのはもう少し後、小学校高学年や中学校以降です。(男女差や個人差も大きくあります。)幼児期のスポーツ参加はあくまで楽しく、伸び伸びと。そして保護者の皆さまは長い目で子どもたちの成長を楽しんでください。うまいプレーも、そうでないプレーも、子どもたちは今ある力で一生懸命です。その一生懸命な姿を誇りに思い、スポーツを好きになれるよう、縁の下でポジティブなサポーターになってください。
プロフィール
村田 一恵
スポーツペアレンツジャパン代表
アスレティックトレーナーとして学生時代より多くのプロ・アマスポーツ選手をサポート。 現在は子どもたちのよりよいスポーツ環境のためセミナーやウェブなどを通じて情報を発信。3人の男児の母。
HP:https://www.sports-parents-japan.com/
FB:https://www.facebook.com/sportsparentsjapan