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聞き上手が子どものコミュニケーションスキルを高める

 1,2歳児は言葉を使って相手に話すことができない年齢です。例えば、「積み木をかして」と相手に言えないもどかしさから、かみついて取ってしまう、といったことがしばしば見られます。ですから、1,2歳児の年齢の特徴は「かみつき」が多いのです。これをみても、言葉によるコミュニケーションはいかに大切かがおわかりでしょう。

 小学校生活を楽しく快適に過ごすためには、友だちや先生と上手に付き合うことが何よりも重要です。友だちと仲良く付き合うことができれば、当然、イジメなんかにはあいませんし、学校生活そのものが楽しくて仕方なくなります。そんな子どもの姿を見る両親も、とても幸せな気分になりますよね。
 仲良く付き合うツールとして重要な役割を果たすのは「会話力」を通してのコミュニケーションです。自分の言いたいことは言葉を駆使して必要十分に相手に伝えることによって、相手との意思疎通が図れるわけです。

 それでは必要十分に相手に伝える会話力はどのように育っていくのでしょうか。それは幼児からの継続した積み重ねの中からついてきます。幼稚園や保育所では、先生が意識して言葉の育ちを促してくれますので、それなりに力はついてきます。
 問題は家庭にあります。お母さん方は、子どもがその日あったことを話そうとすると、あまりにゆっくり話すので、途中でじれったくなって、「誰と遊んだの?何して?ボールで、それとも・・・」「歌をうたった後は砂場だよね」などと、先回りして言ってしまうことがしばしばありますよね。これでは、起承転結、ちゃんと話す機会は失われてしまいますよ。
 一般的に言えば、お母さん方は「じっと待つ」ことが苦手なんですね。ある調査によりますと、一日の中で「早くしなさい」という言葉を子どもに40回も使っているとのことでした。これでは、落ち着いてしっかり話すという機会を奪ってしまいますよ。

 上手なコミュニケーションがとれる子どもにするには、何といってもお母さんがじっくり子どもの話を聞いてあげることです。子どもが話している途中は、相づちくらいですませ、とにもかくにも最後まで話させます。お母さんにとってはもどかしいことでしょうが、これなくしては、子どもの会話力は育ちません。そして、幼児のうちから継続して、お母さん自身が、この習慣をつけることがベストです。
 小学校へあがってから、子どもが楽しく学校生活を送れるようになるためですから、このくらいは慢できますよね、お母さん。

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