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『ピグマリオンお母さん』で、子どもはぐんぐん伸びる

 何ともはや、珍しい名前のお母さんですね。これは、『ピグマリオン効果』を目指すお母さんのことを指します。この効果とは、自分の子どもに対して、ひそかに期待を持ち続けると、子どもはその期待に近づくようになるということを言います。
 主に学習効果の意味で使われることが多く、先生が期待を込めて接する子どもたちと、そうでない子どもたちの2グループに分けて実験したところ、期待し続けた子どもたちのグループが伸びたという結果から、 この『ピグマリオン効果』という名前がつけられたのです。

 この珍しい名前の由来は遠くギリシャ神話までさかのぼります。ピグマリオンというキプロスの王様が、ある女性像を彫ったところ、あまりにも美しく仕上がったため、その像を何とか現実のものに変えたいと熱心に願い続けたところ、それを知ったアフロディテ(美の女神)が像に生命を与えたということです。王様は大喜びして妻に迎え、幸せに暮らしたという神話です。
 子どもに対する期待・願望が、子どもの能力向上に影響するという現象を、この神話になぞらえて『ピグマリオン効果』というわけです。いい話ではありませんか。

 この話でもおわかりのように、自分の子どもに対して、常に、意欲を持って取り組むようになって欲しい!と願い続ければ、どんどん積極的なお子さんに育っていくことでしょう。
 えっ、「そんなにうまい話はないわ」とお思いのお母さん、はなから自分の子どもを信じていないのでは…?ちょっと情けないですね。子育ての原点は親子の信頼関係にあります。子どもにとって、母親が自分のことを信頼し期待している姿をみれば、なんとかそれにこたえたい!となるのは自然というものですよ。
 さあ、今からでも遅くありません。「ピグマリオンお母さん」になって、お子さんに期待することを心ひそかに願ってみましょう。

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