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お子さんの生活習慣は自立していますか

 生活習慣の自立と一口に言いますが、実は、乳児期、幼児期、学童期とそれぞれの年齢で自立させていくことが異なります。生まれて間もないことから2歳前後までは、とにかく、寝ること、食べること、衣服を着ることなど、基本的な生活技術の獲得がメインですよね。日々生活していくために必要な技術、つまり、食事、排泄、睡眠、着脱などは、それこそ毎回の親の指導によって獲得が定着していきます。そのためには、毎日の繰り返しを続けて、就学前の年齢までの期間が必要となります。

 この基本の生活技術がベースになって、やがて、手や顔を洗うといった、清潔にするなどのほかに、学童期になりますと、周囲の人とコミュニケーションをとっていくためのルールの理解、人を思いやる力、がまんすることなど人間としての高次な規範を獲得していくわけです。

 現在、1,2歳のお子さんをお持ちの親御さんは、とにかく、食事、睡眠、排泄、着脱といった基本的な生活を、お子さん自身が自ら取り組めるように習慣づけることに力を注いでください。この時期は、何といっても模倣の時期です。ですから、まずは親がやって見せて、そして、次に一緒にやって、そして、子ども一人でもう一度やらせてみる、といったような出順で親のやっていることをまねてやらせてみる・・・この繰り返しがとても大事になります。

 この基本的な生活習慣を自立させるかたわら、「きれいきれいすると気持ちよいね」などの言葉かけで清潔の習慣を、「順番を守って遊ぶと友達と仲良く遊べるよ」などの言葉かけで、ルールのあることを知らせることなども徐々に取り入れていきましょう。

 そして、就学までにある程度の生活習慣の自立と、やって良いこと、いけないことなどの規範意識なども獲得させておくと、お子さんが小学校へ上がってからも楽しく過ごせる素地ができてきます。

池澤 純二

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