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動物園日記

Vol.1 年の離れた名コンビ
ワオキツネザルのフジ君とツクシ君

 園の群れでいちばん年上で、とても優しいサルのフジ君。子ザルたちに大人気で、年下のカンナちゃんやモモ君が初めて園に来たときには、2頭を我が子のようにおんぶしていました。そのカンナちゃんに息子のツクシ君が誕生すると、子育ても手伝ったんですよ。

 フジ君は今もツクシ君がかわいくてなめまくるので、ツクシ君にはときに「ちょっと…」と思われてしまうようです。近ごろはツクシ君がしつこくちょっかいを出すことも。フジ君は「やめて〜」とたたこうとしますが、パンチがスローなので、まんまとツクシ君に逃げられています。園で「ンーンーア〜」と独り言を言うサルを見たら、それがフジ君! 優しくおちゃめなフジ君と、やんちゃなツクシ君。これからもずっと仲良しでいてほしいですね

ワオキツネザル

マダガスカル島南部の乾燥地や川辺の林に住み、約20頭の群れで生活をしている。サルの世界では珍しくメスが強く、群れのボスはなんとメス。動物園ではにおいづけに、木や壁におしりをすりすりしたり、両手を広げて日光浴をするユニークな行動が見られる。

取材協力/東武動物公園

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