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夏場に起こりやすいトラブル

 夏場になると外出の機会も増え、子供達にとっては元気に過せる良い季節となりますが、同時に様々なトラブルも発生しがちです。そこで、夏場に起こりやすいトラブルの予防と対策についてまとめてみました。 ※文中の虫よけスプレーや日焼け止めクリームなどは、注意書きを守って正しくご使用ください。

○虫刺され

【予防方法】
服装は、なるべく風通しのよい薄手の長袖長ズボンにしましょう。 露出した皮フは虫よけスプレーなどで保護する。ただし、虫よけスプレーなどで皮フがかぶれてしまわないかどうかパッチテストをして必ず確認してください。

【ホームケア】
冷たいタオルや氷で腫れた箇所を冷やしてください。 引っ掻かないように包帯やガーゼで保護してください。 とびひにならないように、爪ブラシで爪先を清潔にしましょう。

○日焼け

【予防方法】
なるべく風通しのよい薄手の長袖長ズボンで体は保護しましょう。頭や顔は帽子で保護することをお勧めします。 日焼け止めクリームなどを使用する場合には、まず手の甲に少量のクリームをつけて、皮フがかぶれないことを確認してください。 外出する際には、太陽の高い時間帯(13:00~16:00)を避けるように心がけてください。

【ホームケア】
皮フが赤くなってしまった場合には、冷たいタオルや氷で冷やしてください。水道などの流水をかけると効果的です。 水ぶくれになってしまったら、つぶさずに皮フ科か小児科で受診してください。

○熱中症

【予防方法】
野外に長時間いると熱中症になることがありますので、時々日陰などで休憩し、水分(イオン水など)を補充するようにしましょう。 汗を拭くときには、濡れたタオルを使ってください。 ご家庭にあるフェイスタオルを水に濡らした状態で冷凍庫に入れておくと、カチカチに凍ったおしぼりができますので、外出時に便利です。

【ホームケア】
体温が38.0度以上になってしまった場合には、首のつけ根、わきの下、またのつけ根(太い動脈のある部分)を氷か保冷剤で冷やしてください。動き回ったり嫌がったりしてうまく冷やせない場合には、タオルやハンカチで氷や保冷剤を包んで刺激を和らげ、絞めすぎないように身体に固定したりするとよいでしょう。 市販のクーリングウェアなどを事前に準備しておくとさらに便利です。

プロフィール
坂本浩一 先生

横浜みなとみらいにある「MMわんぱくこどもクリニック」の院長。
藤田保健衛生大学医学部卒業後、東邦大学病院小児科に入局。帝京大学病院助手、伊豆大島での離島診療医などの経験を経て、2008年にMMわんぱくこどもクリニックを開業。アレルギーを専門とする。地域とのコミュニケーションを大切にしており、ママさん達のタウン誌などにも多数寄稿している。

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