子どもの成長がうれしい一方で、小食やムラ食いの悩みが出始めるころ。少しだけ、こんなことに意識してみてはいかがでしょう。
1.香りや音
レモンや梅干しを見ているだけで唾液が出てきたり、焼肉店の前を通り過ぎて香りをかぐと食欲がわいてきたりすることはありませんか? 実は食事の前から消化吸収する身体の準備が始まっているのです。ご飯の炊きたての香り、お味噌汁やおかずを作る過程の音や香りが、子どもの消化力を高めてくれます。
2.ひと口め
「いただきます。」をしてからの、まずは一口目を大切に。よくかむと胃酸が分泌されますし、口の中もだ液が出てきて、消化を助けてくれます。かむと口の周りの筋肉を使うので顔の血色や肌つやがよくなります。ぜひ親子でひと口めを意識してみませんか? 毎日の日常の食事では噛むことができる食材がおすすめです。これから風邪が流行する季節。小食でもムラ食いでも、消化力を高める!ぜひ消化力を高め、元気に乗り切りましょう!
3.うんちチェック
食べることばかりを気にしてしまいがちですが、実はその結果が重要。うんちは健康度をはかるバロメーター。自分でトイレに行くことができるようになり、おしりを拭くことができるようになると、子どものうんちをチェックする機会も少なくなりがちです。ぜひ今のうちに、「今日のうんちの量、軟らかさ、色、におい、こうだったね」などと、日常の会話に入れておくと、トイレ独り立ちをした後も、スムーズにうんち(健康)について聴き取ることができるのでおすすめです。
管理栄養士/健康運動指導士/人間ドック情報管理指導士/健康・食育シニアマスター
東京農業大学卒業後、クリニックでの栄養相談や製菓調理専門学校での講師、プロスポーツ選手の食事サポートなど幅広く経験。現在はスポーツをする子どもの「戦力」を「食」から高める活動を中心に行なっている。
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