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体と心に触れるコミュニケーション

 たくさんのお友達と、園で過ごす生活が始まり、さまざまな経験が増えるほど、自我が芽生えてくるキッズ世代(=年長さんぐらい以降)。お母さんやおうちの人とベッタリ過ごす乳児期を卒業すると、

といった場面も増えてくるかもしれません。
そんなお子さんの様子にイライラしたり、心配になってみたり。われわれ親もつい振り回されてしまうこともありますよね。

 キッズ世代は、まだまだ親のサポートが必要な反面、自立への第一歩に向けた、準備期でもあります。そのような時期だからこそ、お子さんの心と体の成長をはぐくむために親子のコミュニケーションが大切です。

 その方法のひとつとして、お子さんの体に触れる「ファミリータッチ・コミュニケーション」をおススメしています。「そっと手を握る」「そっと背中に手を置いてさする」。こんな風にお子さんにそっと触れてあげるだけで、お子さんはホッとし、心がほぐれて、力と勇気がわいてきます。

 大好きな人に触れられると、人は心地よさを感じるものです。なぜなら、優しく継続的に触れられることで、「愛情ホルモン」と呼ばれる 「オキシトシン」が分泌され、気持ちが落ち着き、リラックスできるからです。 そして相手への信頼感が増し、情緒が安定します。大好きなお母さんやお父さんの温もりが加わることで、お子さんは「お母さんやお父さんの愛」を感じるのです。

 幼児期は、どんどんお子さんと触れ合いましょう!おふろで身体を素手で洗ってあげたり、膝の上に座らせ絵本を読んであげたり…。ひざ枕で耳掃除、 添い寝なども、触れ合いになります。たくさん触れて、どんどん「愛」を伝えましょう!! お子さんは触れられること、そして触れることの大切さを学び、親子の会話も増え、お互いの絆が深まります。また、「自分は愛されている」と感じ、お子さんの自己肯定感がはぐくまれ、自信につながります。

 ぜひ、お子さんの心と体に触れる「ファミリータッチ・コミュニケーション」で、子育てを楽しんでくださいね。

プロフィール
珠里友子

一般社団法人 日本コミュニケーション育児協会理事 
5人の子育ての経験から、子どもと触れ合うことの大切さを実感。「親子のコミュニケーション」をテーマに、お家でできるマッサージ「ファミリータッチ・コミュニケーション」を伝えている。

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