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スポーツ活動時の熱中症予防

 昨今の日本の夏は本当に暑いですね。“こんな暑い中でも、スポーツやるの?”と驚かれるご両親も多くおられると思いますが、暑い中でのスポーツ活動については、日本体育協会が出している指針が参考になります。

「熱中症予防運動指針」
熱中症予防5ヶ条のポイントを理解したうえで、環境温度に応じてどのように運動したらよいかの目安を示したものです。

<熱中症予防5ヶ条>
(1)暑いとき、無理な運動は事故のもと 
(2)急な暑さに要注意 
(3)失われる水と塩分を取り戻そう 
(4)薄着スタイルでさわやかに 
(5)体調不良は事故のもと

↓日本体育協会の公式サイト
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/tabid/922/Default.aspx

 熱中症は、温度だけでなく、湿度の影響も高く受けます。温度がそれほど高くなくても、湿度が高い場合、熱中症の危険性は高まります。特に、梅雨の時期や急に暑くなったときは要注意です。以下、子どものスポーツ参加において保護者の方に守ってほしいポイントを5つご紹介します。

  1. 夏が始まる前の時期から暑さに慣れるようにする。
  2. 早寝・早起き・朝ご飯の習慣を徹底する。
  3. 普段から運動させ、子どもに体力を付けさせる。
  4. 体調が優れないときは無理にスポーツに参加させない。
  5. スポーツ現場では、指導者に任せきりにせず、保護者もできる範囲でサポートする。

 日本がこれだけ暑くなってくると、指導者の方が現場でこまめな給水、休憩をとっても軽度の熱中症は発症してしまいます。
熱中症の発症には「家庭での生活」が深くかかわっています。特に、朝食抜きや睡眠不足は熱中症発症の大きな原因の1つですし、加えて、運動前に体に十分な水分がないことも危険です。

 運動前にはきちんと食べること。そのメニューの中にできれば塩分が入った水分、みそ汁やスープなどがあることが望ましいです。菓子パンだけ少しかじってスポーツに参加する子と、ご飯・みそ汁・フルーツを食べてスポーツに参加する子とで、どちらが暑さに強く活動できるかは、すぐに分かりますね。

 熱中症は死につながる怖いものではありますが、十分に予防もできます。スポーツ現場においては早期発見、早期対応で最悪の事態を防ぐことができます。早期発見のためには、より多くの目が活動する子ども達に向いていることが大きなポイントの1つです。指導者がいるから安心、ということではなく、「あの子大丈夫かな?」という保護者の視線が早期発見につながる、ということもあるのです。
 今年はスポーツ活動における熱中症での悲しいニュースがゼロになることを祈ります。

プロフィール
村田 一恵

スポーツペアレンツジャパン代表 
アスレティックトレーナーとして学生時代より多くのプロ・アマスポーツ選手をサポート。 現在は子どもたちのよりよいスポーツ環境のためセミナーやウェブなどを通じて情報を発信。3人の男児の母。

HP:https://www.sports-parents-japan.com/ 
FB:https://www.facebook.
com/sportsparentsjapan

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