子どもが誕生してから約1年、お父さんもお母さんも子どもの成長に人一倍関心を持って育てます。特に、ハイハイからつかまり立ち、歩くといった足の成長は目に見えて育っていきますので関心が強い傾向にあります。
この足の成長と同様、手の育ちも大変大事なのですが、とかく忘れられがちです。ドイツの哲学者カントも「手は外に現れた脳」と言っているくらい、手先・指先は頭脳と直結しているのです。ですから、幼児期の頭脳を良好に発育させるためにも、手先・指先をたっぷり使った遊びを大いにさせたいものですね。
具体的な遊びは、子どもたちのまわりにたくさんあります。特に、造形活動に顕著です。折り紙、お絵かき、粘土やはさみを使った遊びです。また、何も造形遊びだけではありません。くつのひも結び、シャツのボタンかけ、クッキングでのお手伝い、歯磨きなど、それこそ日常生活の中できっかけはたくさんあります。
この「キッズキッチン」は、もう一つ、育てる側の情緒の安定というのも重要な要素になります。情緒が安定していなければ、一緒に作ろうという気持ちにはなれませんよね。「そろそろ一緒に作ってあげようかな」というゆとりあるお気持ちをもって、子育てをしたいものです。
©Gakken