私たち大人の脳の重さは約1,400グラムといわれています。どのくらいの重さかピンとこないかもしれませんが、1.5リットルのペットボトルをイメージされると実感されるでしょう。結構、重いですね!
ある資料によると、オギャーと生まれた赤ちゃんの脳は、大体400グラム、それから2年経ちますと、倍近い約700グラム、さらに5歳児では約1,300グラムになるとのこと。まさに倍々の増え方です。そして10歳くらいになりますと脳重量は大人に近づき落ち着いてきます。脳の重さだけを言うと、幼児のころまでにほぼ完了してしまうのです。驚きです。
だからといって、頭の良し悪しは、何も脳重量だけではありません。しかし、この急速に増え続ける時期に、適切な好ましい刺激を与えることは、その子どもの成長に効果的であることはうなずけるところです。従って、乳幼児期にはできるだけ好ましい刺激を、周囲の大人は与えてあげることが必要になってきます。それは、絵本であったり、自然との触れ合いであったり、楽しい会話であったりします。
要は、子どもが喜ぶ様々な経験をたっぷり与えることが大事であり、また、大人に課せられた使命ではないでしょうか。
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