子どもが絵本の世界にたっぷり身をまかせるには、お母さんのそれなりの読み聞かせ方が影響します。そこで読み聞かせの専門家が提唱するポイントをご紹介しましょう。
- 大人も楽しむ・・・絵本で何かを教えようとしない。理屈抜きに大人も楽しんで。読む側が楽しんでいると子どもは嬉しいもの。
- 継続は力・・・毎日読んでほしいが、それが無理なら3日に一度の割合で継続的に。生活習慣のなかに取り入れるとベター。
- 子どもの問いかけには答える・・・関係ない話題でも、とりあえず答えてあげて。「黙って聞きなさい」では子どもを貝にしてしまう。
- 親の好みを押し付けない・・・ためになるからとか、知識が増えるからといったことで伝記的なものや年齢以上のものを選ばない。
- 下読みは最低1回・・・ぶっつけ本番で読むのは邪道。どこがクライマックスか、あるいは、聞かせどころはどこかといった物語の心をつかんでおくと声の抑揚にも変化が出て感情移入が容易になる。
- せりふは声色で・・・お姫様はお姫様らしく、王子様は王子様らしく抑揚をつけて恥ずかしがらずに。子どもは物語の世界に入りやすい。
- 聞き手の距離は・・・読み手の息が届くくらいの距離が好ましい。
- 集中して・・・読んでいる途中に晩御飯のメニューや買い物など余計なことは考えない。注意散漫になり子どもも集中しづらい。
- 質問魔にならない・・・聞いている子どもがどれだけ理解しているかが心配になって質問しがちだが我慢する。とにかく楽しませること。
- 一人読みを強制しない・・・いくら文字が読めるからといって楽しんで読み取る力がついているとは限らない。
どうです。絵本を読んで聞かせることなんて、と簡単に考えていませんでしたか?案外ハードルが高いでしょ。ぜひ、お試しを。