人は、大きく分ければ、物事を楽観的に考えるか、悲観的に考えるかの二つのタイプがありますね。例えば、自分の子どもがテストで60点を取ってきたとします。こんなとき子どもに、「いつも100点をとってくるのにどうしてなの。ショックだわ」と嘆くか、「まあ、こんなときもあるわ、この次、頑張ればいいよね」と励ますかです。そんな母親の気持ちが、子どもに痛いほどストレートに伝わってしまいます。
前者のような母親であれば、子どもは萎縮してしまうか、逆に、ふてくされてしまいかねません。後者のような母親であれば、子どもは内心、しまったと思っていたのに、母親がさばさばしていたので、ほっとして、今度は頑張ろうという気持ちになるというものです。
このように、親の態度や気持ちが子どもに強く影響しますし、その結果、子どもの感情も大きく揺れてしまうのです。これは、テストだけではありません。日常生活の様々な場面で、ありますよ。例えば、運動会の徒競走での着順や、製作展での作品など、友だちと比較されることが少なくないでしょう。
両親が明るくポジティブな発言や態度をとることで、子どもはどんなか救われるかわかりません。そもそも、心の動きは、何か不安や悩みを抱えていますと、どうしてもマイナス思考にブレてしまいがちです。
日頃から健康で、穏やかな家庭生活の基盤があってこそプラス思考になります。心したいものですね。
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