文字や言葉の学習といっても、机に向かってするわけではありません。幼児期の文字や言葉の学習は、全て、「遊び」として日常生活の中に溶け込ませることが重要です。そうした遊びを幾つかご紹介しましょう。
○「“あ”のつくものなあに?」
定番の遊びです。言葉を広げるには絶好の遊び。1対1だけでなく家族全員で遊ぶとさらに語彙数が広がります。当然、「あ」だけでなく「か」や「さ」などいろいろな語頭で。
○「“高”いの反対なあに?」
子どもは「高くない」と答える場合がありますが、ちゃんと「低い」と教えてあげましょう。「上-下」「上がる―下がる」など名詞や動詞でも遊びましょう。
○「雪は白い、白いはウサギ、ウサギは・・・」
連想言葉遊びです。親子で交互に思いついた言葉を言い合います。いろいろな発想で連想遊びを楽しみましょう。ちなみに、「ウサギは跳ねる―跳ねるはバッタ―バッタは緑」と続くケースも。
○「上から読んでも、下から読んでも同じものは?」
トマト、モモ、父、母、ママ、パパ、キツツキ、子猫、笹、耳、新聞紙、スイス、印、南、留守にする、竹藪焼けた、ダンスが済んだ、・・・いろいろありますね。
○「言葉が作れるかな?」
文字が読めるお子さんでしたら、文字積み木を使って言葉作りに挑戦してみましょう。例えば、「い」「か」「す」の積木で、烏賊、椅子、貝、スイカ、「い」「た」「こ」で、太鼓、板、鯛、鯉、凧など。
○「くるくるくる」
クレヨンなどで線がき遊びはいかがですか。文字をしっかり書くためには、手指の力がしっかり育っていないと鉛筆を正しく持つことができません。ですから、渦巻きでもぐちゃぐちゃがきでもかまいませんから自由に線がき遊びをさせましょう。
○「なぞなぞなあに?」
言葉の広がりだけでなく、考える力を育てるのにぴったりの遊びです。年齢を考えて、親が作って遊びましょう。3歳児でしたら、「お鼻の長い大きな体の動物は?」4,5歳児くらいですと、「赤い体でぶつぶついっぱいの果物なあに?」「あるのに、ないないと言われる果物なあに?」といった具合です。蛇足ながら答えは、ゾウ、イチゴ、ナシですね。
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