全国国公立幼稚園長会が実施した調査で、国公立の幼稚園に通う子どもを持つ保護者の「理想の子ども像」は、ほぼ全員が協調性を求めていたのに対し、「リーダーシップが取れる」とした保護者は、約半分にとどまっていた。
調査は全国の保護者約3000人と教員約1100人が回答した。 子どもの理想像(複数回答)では、「人に迷惑をかけない」「礼儀作法をわきまえる」「ルールや決まりを守れる」という項目で、「そう思う」「ややそう思う」が合わせて98~99%に上ったのに対し、「リーダーシップが取れる」は54%、「人より秀でたところがある」が59%だった。 「最初から協調性ばかり求めると、成長したときに他人の意見ばかり気にして、自分の意見が言えないようになる恐れがある」と岡上直子会長は話している。
また、ネットリサーチ会社クロス・マーケティングが高校生と大学生1000人を対象とした調査では、「なりたいと思う人物像」として、「社交的な」が29%で最多。次いで「親しみやすい」25%、「優しい」19%で、「好奇心旺盛な」は6%にとどまった。子ども自身にも周囲との調和を求める傾向が見られる。
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