「こども園」とは、幼稚園と保育所が一体になった就学前の子どものための施設です。2013年度に導入する予定の「子ども・子育て新システム検討委員会」の目玉政策の一つ。就学前の0~5歳児に対し、幼児教育を施す「幼稚園」の機能と、給食を提供したり、夜まで子どもを預かったりする「保育所」の機能を併せ持つ幼保一体型の施設です。
昨年の1月、突然、「子ども・子育て新システム検討委員会」なるものがスタートし、その2か月後、「幼保の一体化」という記事が新聞紙上をにぎわしました。要は、幼稚園と保育所を統合し、一元化して新たに「こども園」を作りましょう、というメッセージです。 幼稚園、保育所の両方ともびっくり仰天。それ以来、関係者の間では物議が醸されました。この委員会の構想はすばらしいのですが、現実面を考えますといろいろな問題点を克服していく必要があります。
そしてその後、6月に途中経過を発表し、最終的にはこの1月、幼稚園は存続、保育所は原則こども園に移行、移行しない保育所は0~2歳児の保育に限定などの方針がうちだされました。勿論、幼稚園からこども園への移行はあります。 この何十年前から言われてきました古くて新しい「幼保の一元化」は、現実、このような形になって登場してきています。今後、実現化へ向けてまだまだ不透明な部分もあります。注意深く見守っていきましょう。
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