なんだかどれもQがついていますね。オバケのQ太郎なら親しみやすいのですが。
IQ(Intelligence Quotient)はご存知、知能指数のことです。このIQは長らく世のお母さん方の一喜一憂のもとになっていましたね。まるで、頭の良し悪し=IQという風潮だったのですから、当然といえば当然でしょうが・・・。
でも、最近はこのIQだけでは、子どもの成長度合いの判断に十分とは言えないということから、EQ(Emotional Intelligence Quotient)という考えが出てきました。EQとは感情指数のことで、自分の気持ちをコントロールし、他人と共感して協力しあう能力を指し、別名「心の知能指数」とも言われます。
またまたごく最近はPQ(Prefrontal Quotient)という考えを打ち出している学者もいます。これは簡単に言えば、豊かな社会体験を幼児期にすることで、その後の生活に大きく影響するという考え方です。これは、前頭連合野が刺激を受けてPQを育てるという大脳生理学の観点から提唱しています。
IQに対して登場してきたEQ、PQ、いずれもこれからの子どもたちにとって、単なる知能だけでなく、人との関係、あるいは社会とのつながりを良好にもっていくことが大事であることを示唆しています。
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