【用意する物】輪ゴム2本
子どもの期待感をアップさせるため、「うまく移動したら拍手してね」とマジックを始める直前にどうなるか説明し、拍手をリクエストします。
あらかじめズボンの右ポケットに輪ゴムを1本隠し、別の輪ゴム1 本で8の字を作って親指と人差し指で持っておく。「2本の輪ゴムがあります」と言いながら、親指と人差し指を左右交互に離して見せる。
こぶしを胸の高さまで上げて、「輪ゴムが右手に移動します」と言って力を込めるふりをした後、両手を開く。
輪ゴムの移動する軌跡を追うように、左手から右手へと視線を動かしましょう。
見せた輪ゴムを左手に握り、空になった右手を見せる。右手でポケットから“魔法の粉”を出すふりをして、隠しておいた輪ゴムを右手の中に持つ。右手の親指と人差し指で、“魔法の粉”をかけるふりをする。
【用意する物】大きめのハンカチ、あめ
出てくる物を先に教えず、「何が出てくるかな?」「おなかがすいたなあ。魔法のハンカチに頼んでみようか」と想像力をかき立てる言葉を。わくわく感が高まります!
左手のそでの中や腕時計のベルトの下に、あらかじめあめを隠しておく。左の手首の内側のあめが見えないように、体の右側でハンカチを広げて見せる。
ハンカチの陰で左手に隠したあめを抜き取り、あめでハンカチの中央部分を押して「触ってみて」と触らせ、何かが出てきたことを確認してもらう。
左手はそのまま動かさず、右手で持っている角を左ひじに載せてハンカチを裏返し、カーテンのように左腕に掛ける。
あめを持った右手でハンカチの真ん中を押し上げるようにしながら、左手でハンカチを引き、中にあるあめを見せる。
【用意する物】ティッシュペーパー2枚
小さな子の場合、ティッシュの真ん中をちぎると穴が開くと分からないまま、マジックを見ていることも。「ちぎったらどうなっている?」と聞きながら進めると、驚きが大きくなります。
ティッシュの中心を絞り、先端を3cmくらいちぎった物(タネ)を用意する。あらかじめ左手の中指、薬指、小指で握り、隠し持っておく。
左手で先端部分をちぎるふりをしながらタネを抜き取る。
新しいちぎっていないティッシュを広げて見せた後、中心を左手のこぶしの中に半分ほど押し込む。新しいティッシュと隠し持ったタネのつなぎめを右手の人差し指と親指で挟んで持ち、取り出して見せる。
おまじないをかけながら、穴のないティッシュを広げて見せる。
【用意する物】紙コップ3個(1種類)、あめ3個(3種類)
中に入れた物に合わせた演出を。あめならにおいをかいで、「このコップからレモンの香りがしない?」などと、楽しく盛り上げます。
3種類のあめと、3つの紙コップを用意する。紙コップの1つに、つめで印を付けておく。
「全部隠した?」と確認してから振り返る。コップの中を透視する演技をしながら、ゆっくり印の付いたコップを探し、「ここに選んだあめがあります!」と当てる。
印のあるコップを渡し、後ろを向いて、「いちばん好きなあめはどれ?」と聞き、そのあめにコップをかぶせてもらう。その後、残りのあめもコップで隠してもらう。
【用意する物】割りばし、輪ゴム、ホチキス
同じマジックでも、言葉ひとつで盛り上がり方は変わります。「魔法の割りばしだよ」「みんなでパワーを送って割りばしを動かそう!」と、“何かが割りばしを動かす”という設定で言葉掛けをしましょう。
割りばしの細いほうの先端の片面にホチキスで輪ゴムを留める。左手の中指に輪ゴムを掛ける。
右手で割りばしにパワーを送るふりをしながら、左手の親指の力を緩め、割りばしを少しずつ上に動かす。
割りばしの太いほうを上にし、輪ゴムが付いている先端を、ホチキスが子どもに見えないような向きにして持ち、割りばしを見せる。続いて、右手で割りばしを下へ引っ張って輪ゴムを伸ばし、左手の親指で押さえて持つ。
仕掛けのない割りばしを子どもに渡し、「割りばしを持ってください。次に下げてください」と、一緒に同じ動作をしてもらうとタネから意識を反らすことができます。