7月の教育トピック
AD/HD、LD
最近は、上記のような頭文字だけをとった表記が多くなり ましたね。この二つ、新聞や雑誌、人との会話の中でよく出てきますが、そんなときに、「あれっ、何という意味だったかしら?」と思ったりしたことはありませんか。子育て真っ最中のお母さんはおおまかにでも、把握しておかれるとよいでしょう。
AD/HDはAttention-Deficit/Hyperactivity Disorderの略です。日本語では「注意欠陥/多動性障害」といいます。現れる症状は、じっとしていられず、他の子が着席しているのに教室の中をふらふら歩き回ったりするなど集団行動に合わせづらい状態を言います。通常の落ち着きのない子どもと混同されたりして、親や教師から注意や叱責を受けて、苦しい思いをしているケースがありました。
このAD/HD児の療法としては、現在のところ薬物療法とカウンセリングの併用があります。
LDはLearning Disabilitiesの略です。日本語では「学習障害」といい、「聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態」とされています。
LD児は、勉強についていけない単なる学業不振とは異なるのですが、混同されやすくつらい思いをしていることが少なくありません。現在は、教育指導スキルの研究により、教育環境は徐々に改善されてきていますが、まだ、十分ではありません。
このように、学習や行動の面で健常児と異なる子どもたちがいます。いわゆる発達障害の代表的な例を記しましたが、障害には、このほか様々な症状のものがあります。こういった発達障害の子どもたちに、もっと光をあてた研究が望まれます。