おやこCAN > 特集:家族で話そう!決めておこう!地震のときの行動マニュアル

特集 家族で話そう!決めておこう!地震のときの行動マニュアル

子どもが園にいるときに地震が起こったら…

まずは自分の身を守ること

すぐに子どもの元に駆け付けたい」と思うのが親心ですが、無事に再会するためにも、まず自分の身を守りましょう。特に園から離れた場所で被災した場合、むやみに動かないこと。大きな地震の後には、大きな余震も起こります。余震で建物が倒壊し、窓ガラスや壁材が落ちてくることもありますし、火災が起きる可能性も。動くほどリスクが高まることを覚えておきましょう。「園での安全が確保されているなら必ず会える」と、落ち着いて考えることが大切です。

子どもによく話しておく
大きな地震があった後は、すぐに迎えに行けないことを普段から子どもに話しておきましょう。「時間がかかっても必ず迎えに行くから、先生と一緒に待っていてね」と約束しておけば、子どもを必要 以上に不安にさせずに済みます。

子どもによく話しておく
●保護者が迎えに行くまで、子どもを保護してもらえるか
●園に食糧などの備蓄が十分にあるか
●どんなとき、どの避難所に移動するか
●安否確認の方法
などを園に確認しておきましょう。園に話をすることで、園の地震に対する意識もより高まるでしょう。

子どもによく話しておく
保護者からの電話が殺到すると、重要な電話がつながりにくくなるだけでなく、園の先生方がその対応に追われ、子どものケアに支障が出ることも考えられます。地震直後は、園へ直接電話するのは避けましょう。
※園でルールが決まっている場合は、それに従ってください。



子どもといるときに地震が起きたら… 場所別・対処法

大きな揺れが来たとき、子どもと一緒に正しく行動できるよう、場所別の対処法を覚えておきましょう。

家の中では・・・
  • 窓ガラスや照明器具のそばから離れて、揺れが収まるのを待つ。できれば、玄関や廊下など物が少ない所が安全。
  • 揺れている間は、火のついたコンロに近づかない。
  • 近くにクッションやまくらなどがあれば、それで頭を守る。
  • トイレや浴室にいるときは、その場で揺れが収まるのを待つ。閉じ込められないよう、揺れている間にドアにスリッパや洗面器を挟む。その際、ドアに手指を挟まないよう注意する。
  • 子どもに覆いかぶさるような姿勢をとって、落下物から身を守る。
POINT! 3歳以上は「ダンゴムシ」のポーズがとれるように。こんな姿勢で子どもを守ろう! ※2歳くらいまでの小さな子どもは、おしりを抱えてしっかり守ります。
街の中では・・・
  • 上から窓ガラスや看板などが落ちてこないよう、建物がない広い場所や比較的新しいビルに逃げ込む。
  • 自動販売機や電柱、ブロック塀、看板など倒れる危険のある物、コントロールの利かなくなった走行中の車やバイクに注意する。
 
スーパー・デパートでは…
  • 陳列棚やショーウインドーなど、凶器になるおそれのある物から離れる。
  • 買い物かごで頭を守る。
エレベーターの中では・・・
  • すぐにすべての階のボタンを押し、開いた階で降りて、階段で避難する。
  • 閉じ込められたら、慌てずに、非常通報ボタンや非常電話で救助を求める。
車の運転中は・・・
  • 揺れにハンドルを取られないように注意する。
  • 急ブレーキを避け、ゆっくりと左に寄り、安全な場所に車を止める。
  • 駐車後はラジオで地震情報や道路情報を収集し、車の中で待機するか、車を置いて避難するかを判断する。
  • 車を置いて避難する場合は、空き地や空き駐車場に移動し、緊急車両の通行を妨げないようにする。
電車やバスの中では・・・
  • 急ブレーキに備えて、両手でしっかり手すりやつり革につかまる。急ブレーキを感じたら、しゃがみ込んで、子どもの体を抱き込むようにする。
  • 慌てて外に飛び出すと危険なので、乗務員の指示に従う。
海・川では・・・
  • すぐに海や川から離れ、高台や高い建物に避難する。
POINT!「津波避難場所」「津波避難ビル」の案内板をチェックしておこう。
レジャー施設では・・・
  • 動物のおりや案内板などの、倒れてくる危険のある物から離れる。
  • 乗り物に乗っているときは、慌てず係員の指示に従う。
  • 人の流れに子どもがさらわれないように抱き抱え、人混みを避けて広い場所で様子を見る。
POINT!普段から、はぐれたときの待ち合わせ場所を決め、園内マップに印を付けて持ち歩く習慣を。

バッグに非常用品を

普段から、外出するときには非常用品を持ち歩くようにしましょう。小さな懐中電灯やマスク、ホイッスル(異常を知らせる笛)、携帯電話の充電器、ちょっとした飲食物などは最低限バッグに入れておきたいもの。子どものためには、好きなおもちゃや絵本などを。特に年齢の低い子の場合、ぜひ用意しておいてほしいのが抱っこひもやおんぶひも。避難するとき、はぐれないようにするのに役立ちます。

※ゼリー飲料は栄養と水分が同時にとれて、かさばらないのでお勧めです。
※電池式、もしくは、手回し式の充電器もあれば安心です。

もしもの災害に備えよう!おすすめ防災グッズ
防災ずきん カラー個人用防災セットその他のグッズ
いざというときのために… 準備&心得