いざというときに慌てないための準備&心得
地震によって受ける体や心への負担を少しでも減らすために、地震に備えた準備をしておきましょう。
自宅の中をチェックして必要な対策を施しておきましょう。
- 自宅の耐震性を確認する
- 室内の物を減らし、家具の配置を見直して壁に固定する
- 高い所に物を置かない
- 棚の中身が飛び出さないように、扉や引き出しにストッパーやフックを付ける
- 窓ガラスに飛散防止フィルムをはる
- ガラス製品はなるべく置かない
- 防炎加工のカーテンやじゅうたんを選ぶ。または防炎スプレーをかけておく
- 家族が10日間生活できるよう、食糧や生活用品を備蓄しておく
近くの避難所はどこか、どのルートで避難するかを家族で確認しておきます。地図を見て実際に歩き、古い家が多い場所や、ブロック塀、自動販売機など倒れる可能性のある物を避け、安全なルートを選びます。ルートは定期的に見直し、避難ルートや危険箇所がかかれた地図を、家族に見える所にはっておくとよいでしょう。
自宅の中をチェックして必要な対策を施しておきましょう。
- 災害用伝言ダイヤル「171」や、携帯電話会社の災害用伝言板などを使う
- 遠く離れた知人と連絡し合う
- SNSや短文投稿サイト、メール機能のあるアプリケーションなどを使う
どの方法がつながりやすいかは、そのときになってみないと分かりません。いくつかの方法での、使い方に慣れておきましょう。
震災後1週間をどこで過ごすかによって、精神的、肉体的ストレスは大きく違います。避難所ではプライバシーが守られませんし、「また地震が来るのではないか」という恐怖も付きまといます。長い期間生活する場合、ストレスをためないよう、「震災疎開」をするという選択もあるでしょう。地震が起こる前に、いざというときの疎開先を確保し、移動手段を決めておきましょう。遠くにある実家や親せきの家、または、なじみのペンションや旅館に頼んでおく方法もあります。いざというとき避難できる場所があるだけで心強いものです。震災に備えて、家族の1日の宿泊費×10日分くらいは貯金しておきましょう。
震災後は精神的に不安定になるもの。子どもからなるべく離れないようにして、「もう大丈夫だからね」「みんなが一緒だから怖くないよ」などと、声を掛けてあげましょう。また大人でも 「しっかりしなきゃ」と頑張りすぎると、心に負担が掛かります。周りの人と「つらいなら、弱音を吐いていいよ」「無理しないでね」といたわり合うことが大切です。